「ちょっっっと何するんです!? 痛いじゃないですか! 突然発砲してくるとか通り魔ですよ通り魔!」
「何してんだはこっちの台詞だしそれをお前が言うのか」
「変に静かだとは思っていたが本当に油断も隙もない……」
「大丈夫かい? 子猫ちゃん」
「み、皆さん、どうして……」
「いや、それまで全然声聞こえなかったのに突然悲鳴だけ聞こえてきたらさすがに勝ち確でも様子見に来るだろ」
「よりによってこの男に捕まっていたとはな」
「いや貴方たち私が悪いみたいに言ってますけど初手私の目の前でロッカー入っていったの彼女ですからね?」
「……お前まじか……」
「それは……なんというか……そうだな……はまだゲームに慣れていないだろうし仕方ないと言えば仕方ないが……」
「いいかい子猫ちゃん、どれだけ早い段階でもいいんだ、チェイスがきついと思ったら僕を呼んでくれ。すぐに行くから。ロッカーだけはいけないよ」
「やっぱり見えてた……すみません……すみません……パニックになっちゃって……」
「や、でもそれでただ見逃すでもなくコイツがロッカーに隠れてんのにやにやしながら眺めてたんだろどうせ。お前のやりそうなことは大体想像つくわ」
「だって可愛らしいじゃないですか。呼吸音は丸聞こえなうえ烏まで舞っているのに必死に息を殺して縮こまって」
「本当に悪趣味だな」
「理解に苦しむね」
「折角勝負を譲ってやったというのにこの言われよう……今から全員ダウンさせてやってもいいんですよ」
「んじゃ、お疲れさん」
「失礼する」
「それじゃあ僕らもこの辺で」
「えっ、あ……えっと、ありがとう、ございました……?」

「……これだからサバイバー共は……」







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