※(時系列的には「決戦!魔王-1」の直前くらい)


「よし、あとは魔王城に突撃するだけだな! さっさと帰りた――ん?」
「あーーっ! レイだぁ!」
「うおっ!? !? お前なんで……いや待てよ、なんか違和感が……」
「も〜、風の噂でレイがえっちなお店に行ったって聞いてずっと探してたんだよぉ?」
「んな噂撒き散らす風があってたまるか!! っつかやっぱりなんか変だぞお前!! なあ進!!」
「ああ、雰囲気も喋り方もいつもと違ぇし……こりゃあ完璧に洗脳済みって感じだな……」
「見境なしかあのハゲ! もうこれ手違いとかじゃねーのか!? 城ついたらマジで一回ぶん殴ってやる!」

「っつーわけでわりぃ京ちゃん、ちゃちゃっとこいつもカボチャにしてやってくれ」
「(無力で無抵抗な相手にというのはあまり気が乗らないのだが……)……いいのか?」
「おう、中身だけでも早く元に戻してやったほうがの為にもなるだろうしな」
「(確かに、それは一理あるな……)……わかった。異界の地へ迷い込みし哀れな――」
「ストップストーップ! 京く〜ん? いきなり何するつもりかなあ?」
「「!!!!」」
「っ、ま、待ってくれ、、離れ……」
「離したらイジワルされそうだからダメ〜!」
「こら!!! 京ちゃん困ってんだろ!!! そんな過激な服装で抱きついたら――いやよく見たらホント際どいなその服!? よく着たなお前それ!!!」
「おお神よ我にも斯様な施しを与え給へ」


「ああ、知らない人だしって遠巻きに眺めてたのに顔面ぱふぱふを見てついにナインシックスが……」
「さっきっていうかもうずっと思ってたけど彼欲望に忠実すぎるでしょ」
「まぁ、アレがナインシックスだし」
「ってかどうすんのあれ。いつになったら先に進めるわけ?」
「……トレーニングをして待つか……」


「……意外と力が強いですね……」
「くっ……引き剥がそうとすると京ちゃんの顔面が埋もれちまう…………ずりぃ……ッ!」
「お前なぁ…………」
「(何でもいいから早く助けてほしい……普通に苦しいのもあるがそれ以上に罪悪感が酷い……)」
「パフパフパフパフパフパフパフ…………」
「ふふ、レイはいつも正直ね? ……触ってみる?」
「えっ」
「血涙必至」


「ちょっとアレ大丈夫なんスかレーティングとかそういうの」
「軽くAVだな。イロモノの」
「大丈夫だ、見えそうで見えないギリギリのラインをついている……くぅ、カボチャなのが悔やまれるッ!」
「カボチャじゃなかったらどうなるんだ?」
「決まってるだろ! 触らせて――いや、揉ませてもらう!」
「清々しいまでに言い切ったよこの人……」

「だ、大丈夫かなぁさん…………戻った時の精神衛生……」
「……言わなけりゃいいんじゃねーのか」
「まぁそれが一番だと思うけどさぁ、ちゃん多分本当のこと聞きたがるんじゃね? 誤魔化してもそのうちボロ出そうだし」
「そ、その時はオレたちでシアワセの魔法をかけてあげようね!」
「……トドメにならなきゃいいけどな……」

「あわわわわ……た、大変だよどうしようダメだカボチャだから何も出来ない……!」
「性格補正も酷いけどまず衣装が酷いわね」
「あのエロハゲー! 女の敵ー! 訴えてやるー!!」
「社会的に抹殺する方法を考えなくてはいけませんね」
「……ユキホが言うと簡単に出来ちゃいそうなんだよなあ……」

「! レイさんが動いたぞ!」
「マジ!? そこで己の欲望優先しちゃう!?」
「いや、違う……あれは……」
「触ると見せかけて動きを封じたんだ!」
「フェイクかよ〜、さすがにビビったぜ……」
「ここで自由になった京さんのポエム……!」
「よかったぁ……なんとか一件落着だね……」
「とりあえずはな」
「はああ……よかった……色々無事でよかった……」
「あとはアフターケアね……」
「が、頑張って誤魔化すぞー!」
「あのー……何がとは言わないんですが、さんの動きを封じた時レイさんの顔にも当たってませんでした?」
「「「「「「「「「「「……………………」」」」」」」」」」」


「はーーーーっっっ、なんとかなったぜー!!!」
「(助かった……)」
「ここまで手こずらされるとは思いませんでしたね……」
「まぁ、結果オーライってことにしとこうぜ」
「え、なに、ここどこ? どういう状況? なんか皆大きくなって――えっ、ていうか動けないんだけど、えっ??」
「れ……レイチャンネルの……裏切り者ォーーーーーーッッッ!!!!!」


「あ、戻ってきた」
「おつー」
「え、なんか泣いてない?」
「……ろくな理由じゃないだろうから放っておいた方が吉、って感じ……」
「ん、終わったのか?」
「マジでトレーニングしてたの逆に凄いんだけど……」


〜そしてイベントシナリオへ〜





2017.10.28
サイト掲載 2017.10.31